こんにちは。院長のいつきです。
梅雨明けが待ち遠しく、日差しの眩しさに夏の訪れを感じる季節となりました。暑さが増すこの時期は、冷たい飲み物やアイスを口にする機会も増えてきます。そんな季節だからこそ、お口の健康について少し考えてみませんか。
「毎日ちゃんと歯を磨いているのに、なぜかむし歯になってしまった。」
歯科医院で患者さんから本当によく聞く言葉です。
「歯磨きは毎日欠かさないのに…。」
「甘いものもそんなに食べていないのに…。」
そう思われる方は少なくありません。
実は、歯を磨いていることと、むし歯にならないことは、必ずしも同じではありません。
今日は、その理由についてお話ししたいと思います。
歯磨きは「回数」より「質」
日本人は世界的に見ても、歯磨きをする習慣が非常に優れていると言われています。
朝晩はもちろん、お昼にも歯を磨く人は珍しくありません。携帯用歯ブラシを持ち歩く方も多く、口腔ケアへの意識は高い国です。
しかし、その一方で、80歳になったときに残っている歯の本数は、北欧諸国など予防歯科が進んでいる国々と比べると、まだ差があります。
なぜでしょうか。
それは、日本では「歯磨きをすること」が目的になってしまい、「汚れを落とせているか」という視点が少ないからです。
例えば2分間急いで磨くのと、同じ2分でも歯と歯ぐきの境目や奥歯まで丁寧に磨くのでは、結果はまったく違います。磨いているつもりでも、実際には磨き残しが多いケースは珍しくありません。
むし歯は細菌の病気
むし歯は、食べ物そのものが原因ではありません。本当の原因は、お口の中にいる「むし歯菌」です。
むし歯菌は糖分をエサにして酸を作ります。その酸が歯を少しずつ溶かしていきます。
つまり、
「糖分」
「細菌」
「時間」
この3つが揃うことで、むし歯は進行していきます。
歯磨きが不十分だと、歯垢(プラーク)の中に細菌が増え続けます。
どれだけ高価な歯ブラシや歯磨き粉を使っていても、細菌が残っていればむし歯のリスクは高くなるのです。
「何を食べるか」より「いつ食べるか」
意外に思われるかもしれませんが、むし歯は食べる量よりも「食べる回数」の影響を強く受けます。
例えば飴を一日中なめ続けたり、ジュースを少しずつ飲んだりする習慣は、お口の中が長時間酸性の状態になります。
歯には再石灰化という修復機能がありますが、常に食べたり飲んだりしていると、その時間が取れません。
一方で、おやつを時間を決めて食べる方が、実は歯には優しいのです。
夏場はスポーツドリンクや炭酸飲料をこまめに飲む方も増えます。熱中症対策はもちろん大切ですが、糖分を含む飲み物を何時間もかけて飲む習慣には注意が必要です。
海外では「治療」より「予防」が当たり前
北欧や欧米では、歯科医院は「歯が痛くなったら行く場所」ではありません。
「悪くならないように通う場所」という考え方が一般的です。
定期的にクリーニングを受け、自分では落とせない汚れを除去し、磨き方をチェックしてもらうことが習慣になっています。
そのため、むし歯が小さいうちに発見され、大きく削る治療になる前に防ぐことができます。
一方、日本では「痛くなってから受診する」という方がまだ多く、気づいた時には神経までむし歯が進行していることも少なくありません。
近年は日本でも予防歯科の考え方が広まりつつありますが、まだ改善できる余地はたくさんあります。
歯ブラシだけでは6割しか落とせない
実は歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは十分に落とせません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると、むし歯や歯周病の予防効果は大きく高まります。
「毎日磨いているのにむし歯になる」という方ほど、歯と歯の間に原因が見つかることは珍しくありません。
ほんの数分の習慣が、将来残せる歯の本数を大きく左右します。
未来の自分へのプレゼント
毎日の歯磨きはもちろん大切です。
しかし、本当に大切なのは「正しく磨けているか」、そして「自分では落とせない汚れを定期的に取り除くこと」です。
むし歯は初期の段階では痛みがありません。だからこそ、自覚症状がなくても定期的なチェックが欠かせないのです。
「毎日磨いているから大丈夫」と思っている今こそ、一度お口の状態を確認してみませんか。
歯科医院では、むし歯や歯周病の早期発見だけでなく、お一人おひとりに合った歯磨き方法やセルフケアのアドバイスも行っています。
毎日の歯磨きを「自己流」から「効果的な予防」へ。未来の自分の歯を守るために、ぜひ定期検診をご利用ください。
10年後、20年後もご自身の歯でおいしく食事を楽しめるように――。その第一歩は、今日の一本一本の歯を大切にすることから始まります。
白金いつき歯科・矯正歯科は、薬院駅から徒歩5分の歯医者です。
むし歯や歯周病の治療だけでなく、健康で美しい口元を維持するために定期検診とクリーニングを行っています。未来の自分の笑顔のために、ぜひ一度お口のチェックを受けてみてください。あなたの未来の笑顔を守る第一歩を、今日から一緒に始めましょう。
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