こんにちは。院長のいつきです。
子どもたちは待ちに待った夏休みが始まり、ご家族で旅行や帰省、お祭りなどを楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。先日、福岡市美術館で開催中の「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」に行ってきました。毎日とても暑いので、涼しい美術館でゆったり作品を鑑賞するのもいいですね。
夏はアイスクリームやそうめん、冷たい飲み物など、口当たりの良い食べ物を選ぶ機会が増える季節です。暑さで食欲が落ち、「あまり噛まずに食べられるものばかり食べている」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実は、「噛む」という何気ない動作には、私たちが思っている以上に大切な役割があります。歯を守るだけではなく、脳の働きや体全体の健康にも深く関わっていることが、近年の研究で明らかになってきています。
「噛むことは最高の脳トレだった。」
そう聞くと少し大げさに感じるかもしれませんが、決して言い過ぎではありません。
私たちが食べ物を噛むと、あごの筋肉が動き、その刺激が脳へと伝わります。すると脳の血流が増え、記憶や集中力を司る部分が活発に働くことが分かっています。
勉強中にガムを噛むと集中しやすくなるという話を聞いたことがある方もいるでしょう。もちろん何でも噛めば成績が上がるというわけではありませんが、「噛む」という行為そのものが脳を目覚めさせるスイッチのような役割を果たしているのです。
この効果は子どもだけではありません。
高齢になると、「噛む力」が弱くなることで食事が偏るだけでなく、脳への刺激も少なくなります。そのため近年では、しっかり噛めることが認知機能の維持にも関係しているのではないかと考えられています。
実際に、自分の歯が多く残っている方ほど認知機能が保たれやすいという報告もあり、「よく噛める口」を維持することは、健康寿命を延ばすうえでも大切な要素とされています。
また、噛むことには脳以外にもたくさんのメリットがあります。
まず、よく噛むことで唾液がたくさん分泌されます。唾液には、お口の中を洗い流したり、むし歯菌が出す酸を中和したり、歯の表面を修復したりする働きがあります。まさに天然のマウスウォッシュです。
さらに、食べ物を細かく砕くことで胃や腸への負担も軽くなります。夏は冷たいものの摂り過ぎで胃腸が疲れやすい季節ですが、しっかり噛んで食べるだけでも消化を助けることにつながります。
そして、よく噛むと満腹中枢が刺激されるため、食べ過ぎの予防にも役立ちます。「早食いは太りやすい」と言われる理由の一つもここにあります。
では、一口につき何回くらい噛めばよいのでしょうか。
昔から「30回噛みましょう」と言われますが、大切なのは回数だけではありません。食材の形や食感がなくなるまで、味を楽しみながらゆっくり噛むことがポイントです。忙しい毎日では難しいこともありますが、まずは「あと5回多く噛んでみよう」という気持ちから始めるだけでも十分です。
夏休み中は、ご家族で食卓を囲む機会が増えるご家庭も多いでしょう。
ぜひ、お子さんの食べ方にも目を向けてみてください。テレビやスマートフォンを見ながら食べる「ながら食べ」は、噛む回数が減りやすく、早食いにもつながります。家族で会話を楽しみながらゆっくり食事をすることは、自然と噛む回数を増やし、食育にもつながります。
また、「噛みにくい」「片方ばかりで噛んでいる」「硬いものを避けるようになった」といった変化があれば、お口からのサインかもしれません。むし歯や歯周病、合わない詰め物や被せ物などが原因で、知らないうちに噛む力が落ちていることもあります。
歯は、ただ食べ物を噛むためだけの道具ではありません。
毎日の食事を楽しみ、会話を楽しみ、脳を刺激し、全身の健康を支える大切なパートナーです。一本一本の歯が元気に働いてくれるからこそ、私たちは「しっかり噛む」という当たり前のことができています。
「最近、よく噛めているかな?」
この夏休みは、ぜひそんなことを意識しながら食事を楽しんでみてください。そして、その大切な歯を長く守るためにも、定期的な歯科検診とクリーニングをおすすめします。
健康な歯は、一生続けられる最高の脳トレを支えてくれる存在です。ご自身のために、そして大切なご家族のためにも、この夏は「よく噛む習慣」を始めてみませんか。
白金いつき歯科・矯正歯科は、薬院駅から徒歩5分の歯医者です。
むし歯や歯周病の治療だけでなく、健康で美しい口元を維持するために定期検診とクリーニングを行っています。未来の自分の笑顔のために、ぜひ一度お口のチェックを受けてみてください。あなたの未来の笑顔を守る第一歩を、今日から一緒に始めましょう。
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