COLUMN コラム

2026.08.17

歯は一生で何回噛む?

こんにちは。院長のいつきです。

お盆休みも終わり、少しずついつもの生活が戻ってきました。

お盆には家族や親戚と集まって食事をしたり、旅行先で普段は食べないものを楽しんだり、「食べること」の幸せを改めて感じた方も多かったのではないでしょうか。

私たちが何気なく楽しんでいる「食べる」という行為。

その最初の大切な仕事をしているのが、歯です。

では、その歯には「寿命」があるのでしょうか?そして、一生のうちに使える回数は決まっているのでしょうか?

私たちは、一生の間に約3,000万回以上、歯を使って噛むと言われています。

「3,000万回」と聞いて、どう感じますか?

そんなに噛んでいるの?と思う方も多いのではないでしょうか。

1日3食、1回の食事で数百回噛むと考えると、私たちは毎日、当たり前のように歯を働かせています。そして、その積み重ねは10年、20年、30年……と続いていきます。

歯には「使用回数の上限」があるわけではありません

結論から言うと、

「歯は一生で○回までしか噛めない」という決まりはありません。

しかし、歯は永久に新品のまま使えるわけでもありません。毎日の食事による噛む力、歯ぎしりや食いしばり、むし歯、歯周病など、さまざまな負担が少しずつ積み重なっていきます。

つまり、「何回使ったら寿命」というより、

長い年月の間に、どれだけダメージを受けたか。

これが歯の寿命を左右すると考えたほうが分かりやすいでしょう。

たとえば、毎日使う車を想像してみてください。

同じ年数、同じ距離を走っていても、定期的にオイル交換や点検をしている車と、何年もメンテナンスをしていない車では、状態に大きな差が出ます。

歯もそれに似ています。毎日使うからこそ、定期的なメンテナンスが必要なのです。

1日何回、歯は働いている?

では、私たちは一日に何回くらい歯を使っているのでしょう?

もちろん個人差はありますが、1回の食事で数百回程度噛むことがあります。朝・昼・晩の3食だけでも、1日に1,000回前後の「噛む」という動作をしていることになります。

それが365日。さらに10年、20年、30年……と続いていくのです。

しかも、歯が働くのは食事のときだけではありません。硬いものを噛んだり、無意識に歯を食いしばったり、寝ている間に歯ぎしりをしていることもあります。

自分では「そんなに歯を使っているつもりはない」と思っていても、歯は毎日、私たちが想像する以上に働いているのです。

歯の寿命を縮める「見えない力」

特に注意したいのが、歯ぎしりや食いしばりです。

食事のときに食べ物を噛む力と、無意識に歯を強く噛みしめる力では、歯にかかる負担が大きく違います。歯ぎしりによって歯がすり減ったり、歯の表面に細かなヒビが入ったり、歯の根元が欠けたりすることがあります。

さらに、強い力が長期間かかることで、歯を支えている組織にも負担がかかります。

朝起きたときに「あごが疲れている」「歯が痛い」「歯がすり減っている」「詰め物がよく取れる」という方は、一度チェックしてみるとよいかもしれません。

そして、歯の寿命を左右するもう一つの大きな問題

歯にとって、噛む力と同じくらい大きな問題が、

むし歯と歯周病です。

むし歯になれば、治療のために歯を削ることがあります。一度削った歯は、元の天然の歯に戻ることはありません。

さらに、治療した歯が再びむし歯になると、また治療が必要になります。

治療を繰り返すたびに、歯は少しずつダメージを受けていくことがあります。

だからこそ、

「悪くなってから治す」より「悪くならないように守る」

ことが大切なのです。

歯周病は「歯」ではなく「歯を支える土台」を壊します

もう一つ忘れてはいけないのが歯周病です。

歯は、歯ぐきだけで支えられているわけではありません。歯の根の周りには、歯を支える骨があります。

歯周病が進行すると、この骨が少しずつ失われ、歯を支える力が弱くなっていきます。しかも歯周病は、かなり進行するまで強い痛みが出ないこともあります。

「痛くないから大丈夫」

これは、歯周病に関しては特に危険な考え方です。

気づかないうちに歯を支える環境が悪くなっている可能性があるからです。

「歯の寿命」は、今日から変えられる

では、どうすれば歯を長く使えるのでしょうか?

特別な方法が必要なわけではありません。

毎日の歯磨き。

歯と歯の間のケア。

食生活の見直し。

そして、定期的な歯科検診です。

歯科医院での定期検診では、むし歯や歯周病のチェックだけでなく、歯石やプラークの状態、歯ぐきの変化、噛み合わせ、歯のすり減りなど、自分では気づきにくい変化も確認できます。

「痛くないのに歯医者へ行くのはもったいない」

そう思われるかもしれません。

でも、実は逆なのです。

痛くなる前だからこそ、できることがあります。

小さな変化の段階で見つけることができれば、大きな治療を避けられる可能性があります。

あと何回、この歯で噛めるでしょう?

私たちは、これから先も毎日食事をします。朝ごはんを食べ、昼ごはんを食べ、夕食を家族と囲みます。

好きなものを食べて、「おいしいね」と笑います。

その一回一回の食事を支えているのが、今あなたの口の中にある歯です。

「一生で3,000万回以上」ともいわれるほど、歯は長い人生の中で何度も何度も働き続けます。

でも、歯にはスペアがありません。一度失ってしまった天然の歯を、完全に元通りにすることもできません。

だから考えてみてください。

「あと何回、この歯で食事を楽しみたいですか?」

10年後も、20年後も、その先も。できることなら、自分の歯でおいしいものを食べたい。

そう思うのは、きっと誰もが同じではないでしょうか。

歯の寿命は、年齢だけで決まるものではありません。毎日のケアと、定期的なチェック。そして、歯にかかる余計な負担を早めに見つけてあげること。

その積み重ねが、あなたの歯を「あと何百万回、何千万回」と長く働かせることにつながります。

お盆休みが終わり、いつもの毎日が始まった今。

「そういえば、しばらく歯医者に行っていないな」

と思った方は、ぜひ一度、お口の中を点検してみてください。

これから先の「おいしい」を、何回楽しめるか。

その未来は、今の歯の守り方から始まります。

白金いつき歯科・矯正歯科は、薬院駅から徒歩5分の歯医者です。

むし歯や歯周病の治療だけでなく、健康で美しい口元を維持するために定期検診とクリーニングを行っています。未来の自分の笑顔のために、ぜひ一度お口のチェックを受けてみてください。あなたの未来の笑顔を守る第一歩を、今日から一緒に始めましょう。

Instagramもしていますので、そちらの方もフォロー頂けますと幸いです。

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