こんにちは。院長のいつきです。
今日はとても暖かく半袖でも良いような気候ですね。週末はまた少し寒くなるようなので、急な気温差による体調不良などにお気をつけください。
皆さん、口臭について考えたことはありませんか?自分の口臭は少し把握しずらいため、気になりますよね。
口臭の主な原因はお口の中の細菌です。お口の中には、食べかすや細胞など、細菌が好むたんぱく質が沢山あります。細菌はこれらのたんぱく質を分解するときに特有のにおいを放つ化合物を生み出すのですが、それこそが口臭の主な原因となります。
口臭の中には生理的口臭、病的口臭、外因的口臭という3点があります。
まず生理的口臭とは、健康な人にも見られる現象で、起床直後や空腹時、あるいは緊張時に強くなる傾向があります。これは、このような状態のとき、唾液の分泌が減少するためで、お口の中の細菌が増殖しやすくなり、口臭の原因物質が作られるためです。
生理的口臭の場合は、主に唾液の分泌不足が原因のため、うがいをしたり、お口の中が乾いたと感じたらお水を飲むのもおすすめです。
口臭は通常時は起床直後が最も強くなるとされています。そのため、就寝前にしっかりとした口腔ケアをし、食べかすやプラーク(歯垢)が歯に残ったままで寝ないようにすることも大切です。
就寝前は、歯ブラシによるブラッシングだけではなく、デンタルフロスなども使い、歯を丁寧に掃除する習慣をつけましょう。
次に、病的口臭とは、歯周病や虫歯などが原因で発生する口腔由来の口臭になります。
虫歯による口臭は、主に腐敗臭のようなにおいが特徴で、さらに虫歯が進行すると歯が溶ける際の、においや虫歯菌が生み出す異臭も加わります。虫歯の空洞に食べ物の食べかすが詰まり、それが除去されないことによることも口臭を強める原因になります。歯周病は病状が進むと歯を支える顎の骨が徐々に溶け、歯と歯茎の間に形成される歯周ポケットに細菌が繁殖し口臭の原因となります。
さらに、重症化すると歯茎からの出血や膿がにおいを強め、お口の中で硫化水素(卵の腐ったようなにおい)、メチルメルカプタン(野菜の腐ったようなにおい)という、においがあるガスを発生させます。このガスは非常に強い口臭を引き起こす原因の1つです。
最後に、外因的口臭ですが、こちらは食品や飲料、喫煙などにより生じる口臭のことです。
ニンニクやニラ、ネギ、キムチなどの強いにおいのある食べ物を摂取すると、その成分が体内を通じて呼気に影響を与え口臭の原因となります。さらに、コーヒーやアルコールも口の中の環境を変化させ、口臭の原因となります。タバコも同じく煙と成分が口腔内に留まることにより独特のにおいを生じさせます。外因的口臭は、歯磨きやマウスウォッシュなどでアフターケアをすれば多少はおさまります。
また一過性のものですので、必要以上に気にすることはありません。
口腔内には700種類、1000億もの細菌が存在しております。セルフケアだけではなく、定期的に歯科医院を受診し、歯科検診などを受けて口腔内を清潔に保つことにより口臭予防ができます。
特に病的口臭の場合は、歯科医院を受診しケアを行わないと治まることはありません。歯周病は静かに進行する口の病気なので、早期発見と早期治療が健康なお口を保ち、口臭を予防することにつながります。
お口の中の悩みやご相談があれば、是非当院にお気軽にご相談ください。
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