こんにちは。院長のいつきです。
何かと忙しい12月。忘年会などで外食が多くなるこの時期こそ、ちょっと立ち止まってお口の健康を見直したいものです。
今日は予防歯科の効果を高める食生活についてお話します。
現代の予防歯科では、定期的な歯科検診やクリーニングに加えて、日々の食生活が大きな役割を果たします。どれだけ丁寧に歯を磨いても、食生活が乱れていると、むし歯や歯周病のリスクは高まります。
ここでは、予防歯科の効果をさらに高める食生活についてお話します。
1.むし歯を防ぐ「砂糖」との付き合い方
皆さん既にご存知のように、砂糖や甘い飲み物は、むし歯菌の栄養源になります。
特に間食やダラダラ食べは、お口の中の酸性状態を長く保つため、むし歯リスクが高まります。
◎むし歯リスクを下げるPOINT◎
・甘いものは食後すぐに摂る
・ダラダラ食べは避ける
・砂糖を含む飲み物は水やお茶で流す
2.歯と骨を丈夫にする栄養素を意識
・カルシウム(牛乳・チーズ・小魚)→歯や骨の主成分
・ビタミンD(鮭・きのこ・卵)→カルシウムの吸収を助ける
・ビタミンA(カボチャ・人参・ほうれん草・レバー・卵黄)→歯の表面を覆っているエナメル質を強くする。
・リン(魚・肉・卵)→歯や骨のミネラル補給
・たんぱく質(肉・魚・大豆)→歯や歯ぐきの組織を作る
◎むし歯リスクを下げるPOINT◎
毎食にこれらの栄養素を少しずつ取り入れると、歯の強化に繋がります。
3.食後や就寝時のお口の中の環境を整える習慣
食事をした後は、むし歯菌などの細菌が特に活発になるタイミングです。むし歯の発生源である「ミュータンス菌」は、お口の中に残った食べかすの糖分をエサにして、細菌の塊(プラーク)を作り出します。
プラークは、むし歯菌の格好の住みかとなるため、むし歯菌がさらに増殖する原因となります。
増殖した、むし歯菌は酸を作り出し、歯のエナメル質を溶かします。しかしながら、唾液の働きによって、歯の表面が中性に戻り、歯が修復されるため、すぐにむし歯になることはありません。食事のたびに、酸性になり、食後に中性に戻るという繰り返しの中で、酸性の時間が長くなると、むし歯になりやすくなります。
そのため酸性の時間をできるだけ短くすることが大切です。
また、就寝時は唾液の分泌が減少するため、1日の中でも特に口腔内の細菌が増えやすいタイミングです。朝起きたときの口腔内のネバつきや口臭は、就寝時に増殖した細菌が原因です。
食後と就寝時のお口の中は、1日のうちでも特に、むし歯になりやすい状態になっています。そのため食後と寝る前は、丁寧な歯磨きを心掛けることが大切です。
予防歯科の効果を最大化するには、歯磨き+定期検診+食生活の3本柱が重要です。
特に食生活は、歯を強くし、むし歯や歯周病のリスクを減らす根本的な要素です。
毎日の食事で意識的に栄養素を取り入れ、砂糖との付き合い方を工夫することで、将来にわたって健康な歯を守ることができます。
白金いつき歯科・矯正歯科は、薬院駅から徒歩5分の歯医者です。患者さんのお口の健康を守るため、むし歯予防に力を入れています。また健康な歯を保てるよう、食生活のアドバイスも行っています。
安心して通っていただけるよう、丁寧な治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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