COLUMN コラム

2025.05.30

子どものむし歯予防

こんにちは。

院長のいつきです。

今週は寒くなったり暑くなったりと気温の変化が激しいですね。急激な気温変化は自律神経が乱れ、体調不良や食欲不振になりやすいため、皆様も体調に気を付けてくださいね。

今日はお子様のむし歯予防についてお話ししたいと思います。

子どものむし歯予防は、健康な永久歯を育むために早い時期からの取り組みが重要となります。

子どもの歯は大人よりむし歯になるリスクが高いとされているのをご存じでしょうか。

大まかに分けると理由は4つあり、1つ目は乳歯は永久歯に比べて溝や隙間が深く、形状が複雑です。

そのため食べ物のかすやお口の中の細菌(プラーク)が溜まりやすいためむし歯になりやすい傾向があります。

2つ目は、子どもは歯磨きの習慣がまだ定着しておらず、ブラッシング技術も未熟なため、結果磨き残しが多くなります。ブラッシングが不十分だとお口の中の細菌(プラーク)が歯の表面や溝に残ってしまい、むし歯や歯茎が腫れてしまったり、歯石がついてしまうなどの原因になります。

3つ目は、子どもは甘いお菓子やジュースなどの糖分が高いものを好む傾向にあります。糖分は細菌のエネルギー源となり細菌が酸を出して歯の表面のエナメル質を溶かすことに繋がります。また、間食後すぐ歯磨きをすることも少ないため糖分が歯の表面に長時間付着することになりむし歯リスクを高めます。

4つ目は、歯の発育状況にあります。

乳歯は個人差はありますが、5歳半ごろから抜け始めます。

歯が抜けると、そこから永久歯が生えてくるのですが、子どもの永久歯はまだまだ発育の途中であり、エナメル質と呼ばれる歯の表面を覆っている硬い組織が乳歯よりも薄く弱いことがあります。

そのためむし歯に対する耐性が低くなり、むし歯になりやすくなります。

また、乳歯がむし歯になると、その下で準備している永久歯もむし歯になりやすいと言われています。乳歯のむし歯がひどくなり抜けてしまうと、永久歯が正しい場所に生えず歯並びが悪くなることがあります。これにより、将来的に歯列矯正が必要になるリスクが高まります。

では、子どもの歯がむし歯にならないためには、どういった方法が効果的なのでしょうか。

子どものむし歯を防ぐには、正しい歯磨き習慣をつけることが大切です。

年齢にあったサイズの歯ブラシを選び、歯磨きは1日2回、特に夜眠る前には忘れずに行いましょう。

保護者の方による仕上げ磨きのサポートも大切です。対面座位で磨くよりも仰向けになって仕上げ磨きを行う姿勢のほうが見やすいです。フロスなどを取り入れるのも良いでしょう。

歯ブラシは本人磨き用と仕上げ磨き用と2種類使いましょう。

またお菓子など甘いものを食べた後は歯磨きが難しい場合は、うがいをする習慣をつけること、だらだらと長く続けて食べるのもおすすめしません。お口の中に歯垢が溜まりやすい状態を作り、歯の状態を悪化させる原因になります。眠っている間は唾液の分泌が少なく、特にむし歯リスクの高まる時間なので眠る前の飲食も可能な限り控えましょう。

定期的な歯科検診も行うようにしましょう。

お子様の口腔環境は変化しやすいので定期的な口腔チェックとむし歯予防のための適切な歯磨き指導や予防薬の塗布を受けることでむし歯予防の効果を高めることができます。フッ素は歯のエナメル質を強くして、むし歯の発生や進行を防ぎます。フッ素入り歯磨き粉は当院で取り扱っておりますので、日々の歯磨きに取り入れましょう。歯科医院で年に2~4回のフッ素塗布を受けることも推奨しています。

歯科医院ではむし歯のチェックや汚れを取るだけではなく、歯を強くするフッ素塗布をしたり、むし歯になりやすい奥歯の溝を埋めるシーラントという虫歯予防の処置ができます。

お気軽に当院までご相談ください。

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