COLUMN コラム

2026.03.16

日本人は世界で一番歯を失っている?

こんにちは。院長のいつきです。

今年の九州の桜開花は、平年並みのところが多く福岡の桜の開花日は3月20日だそうです。ちょうど春分の日(祝日)ですので、お花見をされる方も多そうですね。

突然ですが、皆さんは「80歳のとき、自分の歯が何本残っているか」を考えたことはありますか?

実は日本人は、先進国の中でも歯を失う本数が多い傾向があると言われています。同じように医療が発達している国でも、その結果には大きな差があるのです。

例えば、予防歯科が進んでいる北欧・スウェーデンでは、高齢になっても20本以上の歯を保っている方が多くいます。一方、日本では平均的にそれより少ない本数になるケースがまだ多いのが現状です。

では、この違いはどこから生まれるのでしょうか。

その答えは、とてもシンプルです。

「歯医者に行く理由」が違うのです。

日本では今でも、「歯が痛くなったら歯医者へ」という考え方が一般的です。忙しい毎日の中で、痛みや違和感がなければつい後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか。

しかし海外では、「悪くならないために歯医者へ行く」という考え方が根付いています。つまり治療ではなく、予防のための通院が当たり前になっているのです。

この小さな違いが、10年後、20年後の歯の本数に大きな差を生みます。

歯を失う本当の原因

歯を失う原因というと「むし歯」を思い浮かべる方が多いかもしれません。もちろんむし歯も原因の一つですが、大人の場合、実は最も多い原因は歯周病です。

歯周病は歯ぐきの炎症から始まり、進行すると歯を支えている骨が少しずつ溶けていく病気です。そして怖いのは、ほとんど痛みがないまま進行するという点です。

・歯ぐきから血が出る

・口臭が気になる

・歯が長くなった気がする

・食べ物が詰まりやすい

こうした小さなサインが、実は歯周病の始まりであることも少なくありません。

気づいたときには歯がぐらつき、抜歯が必要になるケースもあります。「痛くないから大丈夫」と思っていた歯ほど、注意が必要なのです。

毎日磨いているのに、なぜ?

「毎日しっかり歯磨きをしているのに悪くなるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃいます。

実は、どんなに丁寧に磨いていても、歯ブラシだけでは落とせない汚れがあります。それがバイオフィルムと呼ばれる細菌の膜です。

これは台所やお風呂のぬめりと似た性質を持っており、一度付着すると水で流すだけでは取れません。時間が経つと硬い歯石へと変わり、さらに細菌が増えやすい環境を作ってしまいます。

歯石は歯ブラシでは取れないため、歯科医院での専門的なクリーニングが必要になります。

つまり、セルフケアとプロケアは役割が違うのです。

定期検診は「治療を減らす通院」

定期検診では、虫歯の有無だけでなく、

・歯ぐきの状態

・歯石や磨き残し

・詰め物や被せ物の劣化

・かみ合わせの変化

など、お口全体をチェックします。

問題が小さいうちに見つかれば、治療は短時間で終わり、歯への負担も最小限に抑えられます。結果として、通院回数・治療費・痛みのリスクも減らすことにつながります。

実際に、定期的にメンテナンスを受けている方ほど、大きな治療が少ない傾向があります。

歯科医院に「通う回数が増える」のではなく、将来的な通院を減らすための通院とも言えるのです。

歯が残ると、人生の質が変わる

歯は単に食べるためだけのものではありません。

しっかり噛めることは、栄養摂取、発音、表情、さらには全身の健康にも関わっています。自分の歯で食事を楽しめることは、生活の満足度にも大きく影響します。

「もっと早く定期検診に来ていればよかった」

これは、治療が大きくなった患者さんからよく聞く言葉です。

歯は一度失うと元には戻りません。だからこそ、今ある歯を守ることが何より大切なのです。

未来の自分への小さな習慣

定期検診は、特別なことではありません。髪を切る、美容院に行く、健康診断を受ける——それと同じ「生活習慣」のひとつです。

数ヶ月に一度のお口のチェックが、10年後、20年後の笑顔を守ります。

「痛みはないけれど、しばらく歯医者に行っていないな」

そんな方こそ、ぜひ一度検診にいらしてください。

今のお口の状態を知ることが、将来も自分の歯で過ごすための第一歩です。私たちは、皆さまがいつまでも健康な歯で笑顔でいられるようサポートしてまいります。

白金いつき歯科・矯正歯科は、薬院駅から徒歩5分の歯医者です。

むし歯や歯周病の治療だけでなく、健康で美しい口元を維持するために定期検診とクリーニングを行っています。未来の自分の笑顔のために、ぜひ一度お口のチェックを受けてみてください。あなたの未来の笑顔を守る第一歩を、今日から一緒に始めましょう。

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