COLUMN コラム

2025.09.06

歯に食べ物が挟まる原因

こんにちは。院長のいつきです。

食後に歯磨きをすると、いつも同じところに食べ物が挟まると気になっている方はいるのではないでしょうか?

今日は歯に食べ物が挟まる原因と効果的な治療方法をお話ししたいと思います。

特定の歯と歯の間に食べ物が挟まるのは、以下の症状が関わっている可能性があります。

まずは、歯間にむし歯があるということです。

歯と歯の間は歯ブラシが入りにくく、汚れを完全に除去することが難しいため、むし歯になりやすいです。むし歯が悪化すると徐々に歯間の隙間が広くなるため、食べかすが入りやすくなります。

次に、歯周病が深刻化していることです。

歯周病にかかると、歯茎に炎症が起こり、歯と歯茎の間の溝が広がる場合があります。

歯周病とは、歯を支える骨が徐々に溶けていく病気です。進行すると歯茎が後退して隙間が広がるため、小さい食べかすが入りやすくなります。最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性もあるため、早めに歯科医院で治療してもらうことが大切です。

さらに、歯並びや噛み合わせが悪くなることで、歯に食べ物が挟まりやすくなります。

歯並びや噛み合わせが良ければ、噛んだ時の力が均等に分散されます。噛む力は歯の全体にかかり、しっかりと噛むことができます。歯と歯の隙間も少ないため、食べ物もその間に挟まることはほとんどありません。

しかし、歯並びや噛み合わせが悪い部分があると、食べ物を噛んだ時に、歯の位置や高さがずれているところに押し込まれるように力がかかるため、食べ物が挟まりやすくなります。

最後に、治療時の詰め物の劣化が原因で歯の隙間が広がり、食べかすが挟まりやすくなっている場合があります。

詰め物は時間の経過とともに、接着剤が弱まり、隙間が生じる場合があります。一般的な詰め物の寿命は、銀歯とレジンで5年、セラミックなら20年と言われています。隙間に食べかすが蓄積されると、さらなる問題を引き起こすリスクもあるため、定期的に歯科検診を受けることが大切です。

いつも同じ歯に食べ物が挟まる問題を放置していると、歯周病を発症する恐れがあります。さらには、むし歯が悪化したり、食べかすが長期間放置されることで、腐敗し口臭の原因となる場合もあります。

歯にいつも食べ物が挟まるという方は、自分で原因を判別することは難しいため、一度歯科医院で検診を受け、むし歯によるものなのか、あるいは歯周病が原因なのかを診察してもらうことが大切です。

詰め物や被せ物の劣化の場合も考えられますので、その際は交換をするのも良いでしょう。これらを交換することで、隙間が埋まり、食べかすが挟まらなくなることもあります。

さらには、歯並びや噛み合わせの問題の場合は、矯正治療によって歯並びを整えることで、咀嚼の際の力が均等に分散され、同じ場所に食べかすが挟まらなくなることがあります。

歯科医院で定期検診を受けることで、むし歯や歯周病、歯に物が挟まってしまうリスクを減らすことができます。丁寧に歯磨きをしているつもりでも、磨き残しによって、気づかないうちに、むし歯や歯周病になってしまっているケースも多くあります。

また噛み合わせや歯並びが悪い状態だと、磨き残しが多くなり、歯のトラブルになってしまうリスクが高くなるため、早めに矯正治療を行う必要があります。

このように、歯に食べ物が挟まることには色々なリスクが隠れていることがあるため、放置せず一度歯科医院で検診を受けることをおすすめ致します。

歯に食べ物が挟まる原因は、人それぞれです。少しでも気になることがあれば、いつでもお気軽に白金いつき歯科 矯正歯科までご相談ください。当院は、薬院駅から徒歩5分の歯医者です。

Instagramもしていますので、そちらの方もフォロー頂けますと幸いです。

shiroganeitsuki.dc