COLUMN コラム

2025.02.10

知覚過敏について

こんにちは。院長のいつきです。

今日も寒いですね。

皆さまも風邪などに気を付けてくださいね。

さて、今日は知覚過敏についてお話します。

冷たい飲食物や甘いもの、歯ブラシの毛先が触れたりするとズキっとしたり、キーンとしみたり、むし歯ではないのに歯がしみる、こんなことを今までに経験した方は多いのではないのでしょうか。

この症状が知覚過敏です。

歯がしみるだけで我慢できないこともないなと放置されている方、歯がしみる症状は虫歯や歯周病、知覚過敏など、様々な歯の問題を示している可能性があります。早めに歯科医院を受診されることをおすすめします。

知覚過敏が起こる原因

1.過度な力による歯磨き

強い力でゴシゴシと磨くと歯茎が下がってしまい、象牙質がむき出しになるため知覚過敏の症状を引き起こす状態となります。

歯の構造を説明すると、歯を断面で見ると中心には「歯の神経」があります。それを覆うように象牙質と、さらに外側にエナメル質があります。

歯摩剤の科学 P36改変より引用

「歯の神経」からは微細な管が無数に伸びていて、その管を通って栄養が象牙質に送られてきます。

この管が「象牙細管」で管の中は空洞ではなく「歯髄液」で満たされいます。

過度の歯磨きや歯ぎしりによりエナメル質の表面がすり減ると今まで隠れていた象牙質がむき出しになり、「象牙細管」が露出します。この露出した「象牙細管」が知覚過敏の主な原因なのです。

2.歯ぎしりや食いしばり

就寝時の歯ぎしりや集中時の食いしばりなどは、想像以上の力が歯に加わり、歯の表面がすり減ったり、歯にひびが入ってしまうケースもあります。

3.歯周病

歯周病はプラークにより歯茎が炎症を起こす病気です。これにより歯茎が下がり歯の根元部分が露出するために、痛みを感じやすくなります。歯の根元部分にはエナメル質が存在しないため、歯の神経に刺激が伝わり知覚過敏を起こします。

4.老化

加齢により歯茎の位置が下がり、歯の根元部分が露出することがあるため知覚過敏の症状が現れる可能性もあります。

知覚過敏の治療としては、まずは「歯磨き」です。

知覚過敏用の歯磨き剤をおすすめします。高濃度のフッ素(歯の再石灰化を促進)、硝酸カリウム(神経の反応を抑える働きがある)、乳酸アルミニウム(象牙細管をふさぎ、刺激をブロックします)が含まれたものが良いです。

1~2週間、知覚過敏用の歯磨き剤を使用しても症状が改善されない場合は、虫歯や歯周病の可能性もありますので早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

また、知覚過敏の治療において、当院では薬剤によって外部からの刺激を遮断するコーティングや歯を強化する処置を行います。

薬剤で露出した象牙質を覆うことによって外部からの刺激を遮断します。

効果の持続期間は個人差がありますが、丁寧に歯磨きをしているうちに象牙細管の穴がふさがり、知覚過敏の症状の緩和が期待できます。

知覚過敏を防ぐためには、定期的に歯科医院でのチェックを受けることも非常に重要です。

歯がしみる原因は、知覚過敏のほか、歯周病によるものだったり、歯ぎしりなど多数原因があります。

そのため、当院ではそれらの原因を鑑別して適切な治療を行います。歯がしみるときは我慢したりせず、是非当院にご相談ください。

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