COLUMN コラム

2024.12.19

虫歯になりにくい「お菓子」のおはなし

こんにちは。院長のいつきです。

皆さん毎日お菓子を食べますか?

コンビニでもすぐ、ありとあらゆる美味しい甘いものが買える時代です。そんな時代であるが故にも毎日お菓子を食べている方も多いのではないでしょうか?

私も甘いものに目がなく、ほぼ毎日食べています。

どうして甘いものは歯に良くないのでしょうか。

それは、虫歯の原因菌が甘いものが大好物という点にあります。虫歯菌はお砂糖などの糖分をえさにしてお口の中で増殖します。増殖した菌が作り出す酸で歯の表面のエナメル質が溶け虫歯の原因になってしまうのです。

特にお口の中に長く糖分がとどまっていると虫歯リスクが高まります。

ということは甘いお菓子を食べたらすぐ歯磨きをすれば良いのです。歯磨きが難しい場合は、うがいだけでもすることで虫歯リスクを下げることができます。

それでは、本題の虫歯になりにくいお菓子とは。

〇糖分が少ない。

〇短い時間で食べ終わる。

〇歯にくっつきにくい。

という3点がポイントです。

ポテトチップスやクラッカー、せんべいなど糖分の少ないお菓子や小魚、酢昆布、チーズなどがおすすめです。

スナック菓子はパリパリとしているため、歯に食べかすがつきにくいです。

小魚や酢昆布は、よく噛むことで唾液の分泌を活発にし、虫歯予防に繋がります。

またチーズは口内をアルカリ性にさせることで虫歯になりにくくさせます。そしてチーズには歯の再石灰化を行う働きもあります。再石灰化とは、簡単に言うと歯の修復です。さらに、チーズに含まれているカゼインというたんぱく質がしっかりとエナメル質に吸着し、虫歯菌であるミュータンス菌から歯を守ってくれるという効果もあります。

また甘いお菓子でも、短時間で食べ終わり、歯にくっつきにくいものであるプリン、ゼリー、アイスや果物も虫歯になりにくいお菓子と言えます。

プリンは砂糖の含有量もそれほど多くなくゼリーもプリン同様、歯の表面に付着することが少ないため、砂糖は含まれているものの、比較的虫歯のリスクは低いです。

逆に虫歯になりやすいお菓子としては、糖分が高い上に食べるのに時間がかかり歯にくっつきやすいキャラメル、飴、ガムやチョコレートなどがあります。

私の子どもたちは小さいころから飴、キャラメル、ガムなどは食べさせていません。全く食べていないわけではありませんがあまり食べる機会はありません。その影響もあってか虫歯は今のところは1本もありません。しかしクッキーやポテトチップス、せんべいやチョコレート、アイスクリームなどのお菓子はほぼ毎日食べています。


歯磨きがまだ上手にできないお子様にとっては「虫歯になりにくい」お菓子を意識して購入するだけで、虫歯予防に効果があるかもしれません。また「虫歯になりやすい」とご紹介したお菓子を一切食べてはいけないということではありません。食べる量やタイミング、食後の歯磨きやうがいのポイントを理解することが大切です。

虫歯を防ぐために甘いものを食べなくするのではなく、長く食べ続けることをやめ、食べたら歯を磨くかブクブクうがいで口の中をゆすぎ、食べ物のカスが残らないようにすることを心掛けることで虫歯のリスクは減らすことができます。

甘いお菓子は、疲れを癒してくれたり気分転換をさせてくれたりと日々のちょっとした楽しみの一つです。無理に我慢をするのではなく、食べ方と食後のケアを意識して毎日のお菓子タイムを楽しんでください。

定期検診も3か月~6か月おきに受けることを推奨しています。

初期の虫歯であれば、フッ素を塗るだけで治療が完了します。また、歯ブラシでは取りきれない汚れを歯科器具、器材を使用して掃除することができます。

お子様の虫歯予防をご検討されている方は是非当院にご相談ください。

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